先代のおすすめの一枚

先代こと「アベちゃん」のおすすめの一枚をここに復活しました。
内容は前のHPに掲載されていたままです。
これ以上このコーナーが増える事が無いと言うのが寂しい限りです。

2003年07月21日
HOAGY CARMICHAEL
"Sings Hoagy Carmichael"
MCA ジャズ・ヴォーカル名盤選
VIM-5616 モノラル

「変わったオヤジだな!」っと思ったのが最初であった。 「ララミー牧場」と言う映画での一幕。
”スターダスト”、”ジョージア・オン・マイ・マインド”は知っていた。 そして、”ホンコン・ブルース”から”ロッキン・チェア”を聴くようになったのは高校を卒業してからだった。 これが皆、あのオヤジの曲だと判ったのは成人してからである。
「ホーギー・カーマイケル」 オヤジの名前だ。 ”ミルドレッド・ベイリー”を聴いて、ブルースからゴスペル、ワーク・ソングへと遡行していく途中での事である。
 彼自身の声で唄っているこれらの曲は、実に素朴で下手くそなのだが、編曲なしの彼の曲にはとにかく味があるのだ。 初めての人にはとりつきにくいかもしれぬが、これが原曲だ。 スタンドオルガン、ギターがしっくりとくる。 ジャズの出所は、こんな所にあった。

2003年07月21日
" the art tatum ben webster quartet
featuring RED CALLENDER AND ILL DOUGALS"
ヴァーヴ
MW 2505 モノラル

テイタム・ウェブスターと言えばこれ。
と、昔から相場が決まっていたが、今知る人はいないのかなぁ? 独特のテイタム節に優しくブローするウェブスター。 ウィスキーを手にしながら聴く下人のジャズだと思うが。
 時に演歌のような唄心を馴染ませるティーは、脳にジーンとくるものがある。 日本人だからか、それとも、人の本来が持っているブルージーな心情なのか。 若いポップな音楽を聴くのも良いが、ジャズの心に触れてみるには、このようなメンバーのバラードは最高である。
是非ともおすすめする。 一人酒場で飲みながらいかがなものか。
煙草が目にしみること受けあい!な〜んてね。(ちょっと悪のり・・・。)
ちょっと気取ってみたものの、耳元でテナーをバフバフやられた日には、こそばゆいやら何やらで自意識過剰になっちまう。
でも、テイタムとL・ハンプトン、バディ・リッチのパブロ盤ならちょっとは照れなくてもいいかもしれない。
こればっかりは好みの問題で何とも仕様がないのだが。 ひとつ言えるのは、特に聴き始めの人には沢山の名曲を何度も聴いて欲しいという事に尽きる。
そうして、好みが生まれてくるのだから・・・。 私は、ベン・ウェブスターのテナーが大好きだ。 L・スター・ヤングをいいというようにだ。 
2003年07月21日
PRESENTING "CANNONBALL"
Featuring 
Nat Addrley Hank Jones 
Paul Chambers Kenny Clarke 
savoy original
MG-12018

今回は極めて美しく、張りのあるアルト・サックスです。 初期のキャノンボール・アダレイです。
 1955年のレコーディングであるが、この音色を初めて聴いた時には正直言って驚くしかなかった。 勿論チャーリー・パーカーという偉大なサックス奏者が居たのだが、その彼と全く入れ違いにニューヨークに現れたのだ。
 よく、マイルス・デイビスの「枯葉」と言われるのが、実はキャノンボールの「枯葉」なんだけれど、 これは、「クール・ストラティン」がソニー・クラークのリーダーにもかかわらずジャッキー・マクリーンの曲だと言われてしまうのと似た事なのだ。
 キャノンボールの音色を聴かなければ、パーカーとも、ベニー・カーターとも、違う。 簡単に言えば、真っ直ぐかヴィブラートのかかりぐあいとも言うことができる。 その技術と雄大さは聴く者にとっては、魅力的としか言いようがない。 
2003年07月21日
Jazz At The Santa Monica Civic '72
 PABLO
MW9047/9

楽しい<ゾクゾク>。うれしい<ワクワク>。上手い<ドキドキ>。
誰かのマネではないけれど、ライヴっていいですねェ。
カッコイイですねェ。本当に! やっぱり音楽って、ジャズっていいですねェ。ウン!
・・・と、これ以上の事を言っても仕方ないのだけれども・・・。
なにせ、こんだけのメムバーでやってくれれば、モンクのつけようがないのでありました。

それはこの3枚組である。

A. カウント・ベイシー・オーケストラ
B. JATPオールスターズ
C. JATPオールスターズ
D. JATPオールスターズ オスカー・ピーターソン レイ・ブラウン・デュオ
E. エラ・フィッツジェラルド カウント・ベイシー・オーケストラ トミー・フラナガン・トリオ
F. 上記全部 FINAALE

JATPとは読んで字のごとく、ジャズ・アット・ザ・フィルハモニックという意味で、ノーマン・グランツ(プロデューサー)の好みで集合した、強者たちのことである。

一度、楽しんで下さい。ジャズの聞き方の面白さを味わって。
 
2003年07月21日
今回のおすすめレコードでありますが、
英語の苦手な人間でも聴けるヴォーカルを取り上げようと思います。
なんと言ってもJAZZはヴォーカルを良く楽しく聴くことが大事!何が良く、なのかは難しい事のようで簡単です。聴く人間が良く楽しければよいのです。そうー心がけーです。自分の心に正直になっていれば誰がどこで何を唄い演奏していても、さほどの問題にはならないのです。首尾一貫しているでせう私の言葉の大まかさは!
そこで、"BILLIE HOLIDAY" と言いたい所だけれども"NAT KING COLE" なんですねェ。今回はレコードの名は出しません。なんでもよいのです。 "NAT KING COLE"のレコードならば・・・。ストリングス入りのもの、トリオでやってるもの、唄だけというものも。聴いてみれば心楽し、悲し、etc・・・
 そしてですね、JAZZ VOICEの面白さを面白さに触れてみて、もう一度色んな曲を聴いてみて下さい。

さて次には何が出てくるか楽しみですね!

敬白
2003年07月21日
Dave Brubeck
今までは、初めて聴く方の為になどと言っておきながら、ちょっと普通ではなかったかもしれません。
 でも、私自身はそうであってもそうでない、という所が多分あるらしいのです。
 そんなわけで、今回選びましたアルバムは『TAKE FIVE』で有名『Dare Brubeck』なのです。
やっぱり少し変なのかなぁ? 私の好きなのは、『Paul Desmond(alto sax)』です。あの気の抜けた音色は疲れた時にはゆっくり疲れさせてくれ、気の入っている時にもまたおっとりした気分にさせてくれる。『チャーリー・パーカー』かな思うと、『アート・ペッパー』かな、あれ、『レスター・ヤング?』などとわけの判らない人ではあります。

そしてここになぜか『JIMMY RUSHING』なるおっさんが出てくるのであります。彼の人はというと、御大『COUNT BASIE』楽団で活躍していた唄い手です。それが『Dare Brubeck Quartet』と共演している訳。『オスカー・ピーターソン』もでかい人ですが、『JIMMY RUSHING』おじさんも、でっかいのです。そのゴスペルな唄い方は『マヘリア・ジャクソン』と並んで、偉大な大声と優しい眼と表情に表れています。今、日本でもゴスペルソングなるものが歌唱スクールみたいなもので流行っていますが、それはそれとして、前者の2人を聞いてみればまさしくSOUL MUSICというものが身に浸みてくることと思うのですが・・・。
 という訳で、BRUBECK&RUSHINGを一寸聴いてみてはいかがでせうか。


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